1日5分の口コミプロモーションブログ

私は本質的に引き篭もりタイプである。1日中誰とも口聞かなくても平気だし(実際、よくある。あ、今日は会社で一言も話してないやとか)、友だちや知り合いを積極的にたくさん作ってコミュニケーションばんばん!という思いも弱い。

だから、コミュニケーションや意見交換を積極的に行う場だという「ブログ」なんて絶対はじめることはないだろうと思っていた。ブログの「いいところ」とされるところが、ことごとく「おまえはおよびじゃない」って言っている感じ。「優秀で前向きでフレンドリーで議論の仕方をわきまえた人達の高尚なコミュニケーションの場(w 」なんだろうなと。アメリカで流行っていると聞いたときにも、日本人にはなじまない仕組みなんじゃないかと思ってたし。まあでも実際には、そんな気負わず気軽にいろいろ書いている人が多いし、気楽に使ってみればよさそうなものなので、始めてみることにしました。

あと、積極的になれなかったのは、文章書くのがあまり好きじゃないという理由もある。自分で書いててもどかしくてイライラするし、めっちゃくちゃ書くのが遅いのだ。そんなわけで仕事でもプライベートでもメールの返事が遅い。マナーに反してますね。最低です。
「社長ブログで注文アップ!これからは社長も社員もブログで顧客の信用をつかめ」なんて風潮が出てきた昨今、文章書くのが苦痛、苦手、うまくないといった人は、評価されなくなってくるのだろうか。イヤな時代だ。

と、なんだか言い訳やら悲観的な思いを書いたけど、『1日5分の口コミプロモーションブログ』(長野弘子・増田真樹共著:英治出版)が、面白いというか勉強になりました。まだ途中までしか読んでないけど。
1日5分の口コミプロモーションブログ

思いっきりビジネス書風な書名であるが、中身はブログをめぐるルポルタージュといった風。ブログを廻る状況が俯瞰できて、ひととおりのことを知るのにぴったり。

ビジネス現場での受け止め方(なんか商売に結びつけられないかと考える企業とか)、「ブログ」というものをどう捉えるのかいろいろな人達の言葉、その人なりの使い方いろいろ、歴史や現状、メディアとの関係などなど。冒頭の、ブログで劇的変化が起こったある会社の話なんて、「ちょっといい話だなあ」と素直に入り込めました。はい。
しかし、この本、書名や帯の文句と中身が全然一致してなくない?(しかも誤植が多すぎ。組版も汚くて読みにくい)。

本書よりいくつか。
「ニュースや事件などに関して、自分の意見を述べる、つまりは評論する、意見交換する場と考える」
という人もいるけど、私には、これは敷居が高い。

それより、
「情報収集の部分でお世話になっているネットに貢献したいとずっと考えていた。個人の持っている情報をネットに還元していくと、今までよりもネットの世界は豊かになっていくと思う。それを具現化したり促進するものがブログだ」「メモから発信し、そしてメモで終わってもブログの価値はある」「メモレベルの情報発信をきっかけに"小さなコンテンツの利用価値"について思いを巡らし始めている」(江坂氏)「メモとしての書き込みから、誰かに何らかの役に立つかもしれないという期待もある」(Kidachi氏)などのコメントに、勇気をもらいました!

小さなことからコツコツと。今日はamazonへの自動リンクというものを使ってみました。