鎌倉は意外に近いのだ

東急東横線の特急や湘南新宿ラインを使うとウチから鎌倉まで約1時間で着く。ということで、この日も鎌倉。

円覚寺の百観音
北鎌倉で降りてまずは駅の真ん前の円覚寺。ああ、寺はいいなあ。鎌倉五山第二位の寺というだけあって境内はかなり大きいんだけど、なんとなくこぢんまりというか、安心感のある佇まい。樹木が多いせいなのかな。方丈の手前には百観音コーナー。そういえば、北千住の寺でもこういうコーナーがあったなあと思い出して調べてみた。
「「百観音」とは、近畿一円に広がる西国(さいごく)三十三観音と、関東地方の坂東(ばんどう)三十三観音、それに秩父の周辺に広がる秩父三十四観音の札所(ふだしょ)を総称したものです。」
http://www.evam.ne.jp/meijidera/hyakkan.html
これらの観音を巡礼して回るのが「百観音巡礼」。でもこれらを全部まわるのは大変だということで、百寺におまつりしてあるそれぞれの観音を石に刻んで1カ所に集めたのが「写し霊場」だと。
北千住の寺では、石の板に絵姿が描かれたものばかりだったけど、ここのはそれに立体的に掘り出した像も加わっている。これらの観音様の姿がなんとも素敵なのだ。そんなしどけないポーズをしていいのか。立て膝でくつろいでいるものから(たぶん思索にふけっているのだろうが、どーみてもお風呂上がりのお父さんといった風情だよ)、横っちょ向いてるもの、くねくねしているもの。飛びそうなものなどなど。表情もいろいろで、見ていて思わず笑ってしまいます。
あ、検索したら写真を載せてるサイトがいろいろ。
円覚寺の百観音(北鎌倉)http://www5a.biglobe.ne.jp/~t-sige/kamakura/engakuji/engakuji.htm

百観音いいなあ。いろいろなところの百観音巡りをしたくなった。

明月院は怖い
あじさいで有名な寺だけど、当然あじさいは終わっている。とにかく樹や花がてんこ盛りで、むせかえるよう。この寺は三方を山に囲まれている感じのところにあるのね。すごい囲まれ感というか、圧迫感。人によっては囲まれる安心感もあるのかな。で、その奥の奥に何があるかというと
わーん「やぐら」だー。
「やぐら」は昔の墓所。山肌をくりぬいて作ってあって、ちょっと怖いのだ。三方が山というのもあって、こもってる感じがするのだけど、ああ、だから寺が建ててあるのか。

■大谷美術館でデュフィ
いい家(というか豪邸)。邸宅美術館はいいね。気持ちのいい所でした。デュフィの絵は競馬と音楽と海。さらさらとした筆遣いの線に鮮やかな色。フォルムと色を別々に捉えて描いているのが、今どきのイラストレーションのようでカッコよくてお洒落さんでした。

鶴岡八幡宮では「ぼんぼり祭り
市内在住の有名人や文化人、地元商店街の人達が書いたり描いたりしたぼんぼりがズラーっと並んでいた。さすが鎌倉、著名人がいっぱい。そのなかでも竹中直人のが最高だったことを記しておく。
http://www.hachimangu.or.jp/info/jisetsu/b_cont01.html