汁かけめしは美味い

汁かけめし快食學』(遠藤哲夫 著 ちくま文庫  汁かけめし快食學 (ちくま文庫))という本に触発されというか、お墨付きをいただいた気分で、汁かけめしを食べる毎日。

ダシとって、えび、あさり、おくら投入。塩、醤油で味付け。ご飯をどんぶりに入れ、豆腐を適当に切ってのせる。熱々の汁をタップリかけて、豆腐をぐじゅぐじゅにくずして混ぜ混ぜして、ごごごーと、かきこみます。キムチがあったので、それものせてかっ込んでみた。んまい。これはぜいたく汁かけめしだな。
次の日は、おくらのみじん切りオカカまぶしかけ冷や奴、蟹、納豆などをのっけて、冷たいダシ汁(味噌汁を作ろうと思って気が変わって放置されてたダシ汁)。いける。
朝は残りの冷たいご飯に納豆をのせ、あたためたダシ汁をかけて、醤油をひとまわし。んまー。
夏の朝のひんやり感がしみこんだ、夕べの茄子の味噌汁をご飯にかけてたべるのが最高と書いてあったのを思い出して、茄子の味噌汁を作る。朝食べる用にとっておく。朝、ご飯にかけてウマー。
やってみてはっきりわかったのだけど、汁ものだからとスプーンやレンゲで食べてはいけない。箸。ぜったい箸で食べること。もちろん茶碗に口をつけて、汁ごとかっこむ。おいしさが違う。

汁かけめし快食學』は、下品とされてきた「(汁)かけめし」を、日本の食文化や歴史の面からとらえた考察本。カレーや牛丼は正しい汁かけめしの系譜だとか、汁かけめしの誕生発展と接唇食器との関わりなどなど、なるほどーと面白く読んだ。学術的考察がこの本に深みを与えていても、根底に流れるココロは「汁かけめしっておいしいよねー」ということだよね。

あと、東洋片岡さんのイラストが、もうベストマッチとしか言いようがない。